インスタントピクニックをしよう

貴重なピクニックチャンスを逃さないために

どこでもピクニックスポット

果実酒

一年のうち、気持ちの良い気候を楽しむことのできる時期は限られている。その中でも天気が良かったり、用事と被っていなかったり、人を誘ったりといったようなことを考えていると、最高のピクニックができるタイミングは本当に僅かだ。
もしちょっとした気持ちで散歩にでかけたとき、その日が偶然ピクニックにうってつけの最高の気候だったとしても、レジャーシートを用意して、ピクニック向きの公園を探して、美味しいサンドイッチを作って…みたいなことをやっているうちに日が暮れてしまう。最高のピクニック日和を逃さないためには、いつでもどこでもピクニックをはじめることのできる身軽さが大事だ。

屋外+落ち着いて座れる+飲食ができる=ピクニックスポット

ピクニックというと、広い芝生のある公園とか、河川敷とか、そういう場所を思い浮かべる。実際にそういう場所にレジャーシートをひろげてするピクニックは最高だけど、そういう場所じゃないとピクニックが成立しないというわけではない。
身軽にピクニックをするにあたって、屋外+落ち着いて座れる+飲食ができるという3つの要素を満たしていれば、結構どこでもピクニック気分を味わうことができるように思う。
そしてそういう場所は、ちょっと探すと街中のあちこちにみつけることができる。

インスタントピクニック(墨田区の場合)

最近、「墨東日記」というライター・イン・レジデンスの企画に参加して、しばらく墨田区の京島と呼ばれるあたりに滞在している。 このあたりを歩いていると変な公園をよくみかける。普通の民家と民家の間とか、細い道と道の間とか、街の隙間みたいなところに突然謎の空白のスペースがあって、普通の公園みたいな遊具はひとつもなくて、ベンチが置いてあるだけなので公園と呼んでいいのかもわからない。
聞くところによるとこうしたスペースがこの辺に沢山あるのには二つほど理由がある。一つは地域の防災に関するもの。空襲で木造住宅が焼けなかったこの地域は、そのため今もあまり区画整理をされていなくて、狭い範囲に家が密集していたり、くねくねした細い道がたくさんあったりする。そうした地域で災害が起こったときに、避難場所になったり、資源の供給場所になったりするのだそうだ。
もう一つは土地の権利に関係している。このあたりは土地の区画が狭くてごちゃごちゃしているからか、誰のものだかよくわからなくなっている土地が少なからずあるらしく、そこが結果としてこうしたスペースになるらしいのだ。

ベンチだけがたくさん並んでいる公園っぽいスペース。

めちゃくちゃ狭い公園っぽいスペース。
手押しのポンプは路地尊と言って雨水を活用したもの。草花への水やりや子供の水遊びの場、災害時の水源として使われる。

特に遊具も何もないので子どもが遊んだりはできないけど、街の隙間にこうしたちょっと腰を下ろせるスペースがたくさんあるのは良いことだなと思うし、この街の風景を特徴づけているもののひとつなんじゃないかと思う。
そしてこの小さなスペースは、インスタントピクニックをするのには最適な場所でもある。

墨田区の曳舟駅近くの肉屋さんで揚げ物を買う。肉屋さんなのでカツがおいしい。インスタントピクニックではテイクアウトできるお店を見つけられるかが結構大事かもしれない。

墨田区のキラキラ橘商店街にあるお店でコッペパンを買う。

ベンチしかない公園のベンチに食べ物を展開。これだけで結構ピクニック感がある。

商店街近くの小さい公園の隅っこで食べ物を展開。ベンチがなくても座れればピクニックはできる。

ベンチすらない、座れる感じの石が3つあるだけの公園っぽいスペース。一人ピクニックならこれだけの場所でも十分ピクニックできる。

自分は墨田区でたまたまそうしたインスタントピクニックにピッタリの場所をたくさん見つけたけど、探してみれば他の場所にも数え切れないぐらいそういう場所はあるように思う。
小さな公園のベンチも、会社の屋上も、自宅のベランダも、その気になればどこでも最高のピクニックスポットだ。最高のピクニック日和を逃さないで、短いピクニックシーズンを楽しもう。

この記事を書いた人

野口

冷凍都市に暮らすピクニックピーポー

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