銭湯にいこう

銭湯

最近銭湯にはまっている。
ちょっと前までは、自宅にお風呂とシャワーがあるし、温泉でもないのにわざわざお金を払ってお風呂に入りに行くのもなあと思って、積極的に銭湯に行ったことがなかった。 なんとなく、古臭い場所みたいなイメージがあったのもある。番台のおじさんと世間話をしたり、常連のお客さんが威張っていたりみたいな、自分のような根暗な現代っ子が行くような場所じゃない気がしていたのだ。

でもついこの間、最近新しくできたという銭湯に興味本位で行ってみたら、その考えがまるっきり変わってしまった。

銭湯の何が良いって、まず広くて清潔なところだと思う。
普段自宅の風呂場の広さに慣れていると、それはそれで悪くないような気もしてくるけど、広いお風呂に行くとやっぱり気分が良い。
広さは場所によるけど、こんなに広い空間に、こんなにリラックスした状態でいられることって、普段の生活ではなかなかないことだと思う。
湯船に浸かって、ぼうっとしながら青いペンキを塗られた高くて広い天井を見上げていると、芝生に寝転がって空を見上げてるみたいな気分になってくる。

これは場所によるかもしれないけど、多くの銭湯は掃除が行き届いているので(清潔さを売りにしているところも少なくない)、どこまでいってもピカピカの床があって、ゴムパッキンの隅っこに見えてるカビのこととかを考えながら入る自宅のお風呂とは全然違った気持ちよさがある。
お客さんどうしのコミュニケーションとかもそんなになくて、むしろみんな各々が好きなように、それぞれの楽しみ方で一人の時間を楽しんでいるという感じがする。

面倒なお風呂掃除のこととか、ガス代とか水道代とか、そんなことは何も気にせずに、ただただ広い湯船に浸かって、考えにふけったり、何も考えずにぼうっとしたりすることができる。たったワンコインでこんなにリラックスできることって、あんまり他にないんじゃないだろうか。

最近では設備の老朽化とか、人が来ないとかで廃業してしまう銭湯も多いようだけど、少なくとも自分の住んでいる地域やその周辺では、Googlemapで探すと案外まだまだたくさんの銭湯があるみたい。
タオルセットがあるところであれば手ぶらで入浴できるし、銭湯によっては昼間からやっているところもある。
暑くて外を出歩くだけで汗だくになってしまうこれからの季節、近くにある銭湯を探してふらっと行ってみるのも良いかもしれない。

※意外にも、銭湯には定休日をもうけているところが結構ある。事前にチェックしておくとよい

銭湯セットをつくろう

銭湯によっては、シャンプーもボディソープも置いてなくて、自分で持ってくるかその場で買うかしてくださいというタイプのところがある。色々置いていて自由に使えるようになっていたり、カラン(洗い場の蛇口)のあたりに備え付けで置いてあるところもあるけど、行きたい銭湯にそれがあるのか、ネットで調べてもわからないことが多い。
わざわざ銭湯に行く度に買うのも経済的じゃないし、普段自分が使っているシャンプーやボディソープを使えたほうが気分が良いので、サッともっていける「銭湯セット」を作っておくことにした。

銭湯セット

いるもの

小さなポーチに収まるように、手頃な大きさの詰替えボトルに詰め替えるだけなんだけど、これがあるだけで銭湯に行くための準備が簡単になる。
これとタオルと着替えだけ持てば、いつでも銭湯に行けてしまうのだ。
今日は銭湯行きたいかもな〜という日は、鞄にこれを忍ばせておけば、気が向いた時にいつでも銭湯に行けてしまう。

サウナと交互浴で”整う”

熱めのお湯やサウナに入ってから、温度の低い水風呂やシャワーで体を冷やすのを交互に行う「交互浴(交代浴)」という健康法があって、自律神経の働きを整えたり、疲労回復に効果があるとかいわれている。
本当に効果があるのかどうかはよくわからないけど、何よりこれをやるとものすごく気持ちが良いので、自分は銭湯にいくたびにこれをやってしまう。
銭湯によってはサウナがあるところがあって(別料金で有料のところが多い)、そういうところには大体水風呂もある。
サウナに入ったり、しっかり湯船に浸かって体を温めると、水風呂に入ってもそんなに冷たい感じがしなくて、むしろひんやり冷たくて気持ち良い。ずっと浸かっていると、普段あんまり感じることがない不思議な感覚があって、これが癖になって交互欲にはまってしまう人も多いのだとか。
これを何度か繰り返すと、(本当にそうなっているのかはわからないけど)全身の血管が開いたり閉じたりしている感覚があって、謎の爽快感がある。
(サウナ好きな一部界隈では、この感覚を「整う」と言うらしい)
最後に冷水に浸かってから浴室を出ると、上がったあとも涼しいし、上がってから体が冷えるまでの間に汗をかいてしまいそうな夏にはぜひともおすすめしたい。
※浴室にいるとあんまり気づけないけど、かなりの量の汗をかくので、脱水症状にならないように事前にしっかり水分をとっておくこと
※体調が悪い人、血圧や心臓に疾患を抱えている人にはおすすめできない

お風呂上がりに

銭湯によっては、脱衣所を出たところに休憩スペースがあって、そこで冷えた飲み物を買ったり、座ってゆっくりできるようになっていたりする。
しっかり温まったあとで飲む冷えた飲み物は格別に美味しい。

夏の夜に銭湯に行って、あがってスッキリしてから外に出て、夜風を浴びながら歩いているととても気分が良い。そのままどこまでも散歩していたくなってしまう。
汗とか、悩みとか、嫌なこととか、いろんなものを洗い流して一旦リセットしてしまえる、都市のなかのオアシスみたいだなあと思う。

この記事を書いた人

野口

冷凍都市に暮らすピクニックピーポー