タイル張りのキッチン用作業台

キッチン用の作業台が欲しい

キッチンの作業スペースが少し手狭に感じていて、いつでもどかせて水に強い作業台があったら良いなと思ったので、作ることにした。

ずっとそこに置いておくと空間が狭苦しくなってしまうので、いつでもどかせるようにしたくて、そのためには足に天板が乗ってるだけで、いつでもサッとどかせるようなものにする必要がある。そこで調理をするなら水に強い材質にする必要があるし、木に水性塗料で塗装したぐらいではすぐにダメになってしまう。そこで、タイル貼りの天板を作って自立する脚の上に乗せようという結論に至った。

脚もなるべく水に強い材質のほうが良いし、木じゃなくてスチールにしたいなと思って色々見てたら、IKEAにスチール製のテーブルの脚だけの製品(LERBERG、1500円)があって、それを買って塗装したり天板を作ったりして机をDIYしている人がたくさんいることがわかったのでそれを使うことにした。

大まかな流れ

いるもの

やりかた

①脚を買ってくる

IKEAに行って脚を買う。

たぶんどこのIKEAにもあると思う。たまたまだと思うけど、自分が買ったやつは封入時のミスで組み立て用のねじが欠品していた。たくさん低コストで作ってるのだからしょうがないよな〜と思いながらももう一度IKEAまで行くことになってしまったので、ねじが入っているかチェックしてから買うと良さそう。

②天板に使う板材を買って組み上げる。

IKEAの人にきいたところ、脚(LERBERG)の天板を乗せる面の幅が47cm(製品のデータシートには地面につくほうの幅しか書いてない)なので、それよりちょっとだけ幅の広い天板を作ることにした。今回は、1×6材(厚み19mm×幅140mm)を4枚横に並べて間に角材を渡しビスで留めて、幅560mmの天板を作った。

③タイルを買う。

タイルはホームセンターにも売ってるところがあるけど、あんまりちゃんとしたものは扱ってないことが多い。自分の行ったところは結構売り場面積が広いにも関わらず、少量で結構な値段のするオシャレなタイルだったり、タイルっぽいシートばかりしか置いてなかった。 結局通販で買ったのだけど、たくさん買うのであれば送料もそんなにかからないし正解だった気がする。

タイルの種類

タイルを売る際に、全部バラバラになっているものと、たくさんのタイルが並んだ状態でまとめてあるものとがある。

バラバラになっているものは1つずつ手で置いていくんだけど、あくまで手作業になるので素人では絶対にびっちり綺麗な並びにはできない。一枚がかなり大きい外装用のタイルとか、小さめのものに貼ってデコレーションみたいに使うには良さそう。

いくつかまとまってるタイプは、そのまとまりごとはりつけてしまえばその範囲はびっちり綺麗に揃うという代物。ネットに貼り付けてあるタイプと、紙に貼り付けてあるタイプがある。

ネットのタイプは裏にネットが張ってあって、ネットごと接着剤に埋め込めるのではりつけやすいのと、表からみて接着剤がはみだしてるかどうかがひと目でわかるので一番扱いようだけど、単価が高いことが多いような気がする。

紙で貼り付けてあるタイプは、表の面に紙がついているので目地の状態を確認できなくて、接着剤のはみ出しとかがわからないことが多いんだけど、日本では古くから使われてるようで、こっちのほうが広く普及しているみたい。今回はこっちを使った。

タイルの大きさ

タイルの大きさには規格があるようで、25角(22.5mm×22.5mm)とか50角(47mm×47mm)とか表記するみたい。たまに25角と書いてあっても22.5cm四方じゃないものもみつけた。タイルを貼りたい面の面積と、面積ごとの単価とかを考えて、サイズをチェックして買うと良さそう。今回は25角を使用した。

紙かネットでまとまってるものは、そのまとまり全体の目地も含めた寸法のことを目地共寸法と表記していることが多い。タイル1個ごとの寸法と目地供寸法を両方チェックしておこう。

今回タイルを買った通販サイト http://www.hiromitobo.jp/

Amazonにもそれっぽいものがいくつかある。

④タイルの施工に必要なものを買う。

大体ホームセンターで手に入る。ここでいくつか注意点がある。

1.接着剤は有機系を選ぶ

タイルを接着するための接着剤には、大きく分けて二通りある。セメント系と有機系だ。

セメント系というのはつまり、目地材などと似た性質のセメントを主成分とするもので、これはタイル自体に直接塗ってから貼り付けるのに向いているようなので、補修などに使うには良いのだろうと思う。(最初に「タイルの接着剤」という商品名を信じてこっちを買ってしまい、天板に塗布してからタイルを置いてみたところ、一つのこらずぼろぼろと崩れてしまい最初からやり直すことになった…)

セメント系の接着剤

有機系接着剤、コンクリボンド

有機系接着剤というのはつまりボンドみたいなやつで、セメント系と違って一度張り付いて硬化するとなかなか剥がせないぐらいしっかり接着される。タイル専用のものもある。

ただどれも包装が保存しにくい袋みたいになってるくせに大量に入っていて結構値が張る。別にタイル用じゃなくても、石っぽい素材と木を接着できる有機系の接着剤なら何でもいけるんじゃないか?と思って、安くて扱いやすいコンクリボンドを使用した。

結果的に全く問題なく使えたので、安く済ませたいならこちらのほうがおすすめかもしれない。

2.クシ目ゴテはなるべくしっかりしたものを

接着剤をクシ目状に塗る必要があるのでクシ目ゴテが必要になるんだけど、300円ぐらいのプラスチックのペラペラのものを使ったら、柔らかすぎてコンクリボンドの硬さに負けてしまいあまり綺麗に伸ばせなかった。できれば金属とか、金属じゃないにしてもなるべく硬質なものを選ぶとよさそう。

⑤組み上げた天板に接着剤を塗る。

タイルを接着するために、まず天板にまんべんなく接着剤を塗る。タイルの裏面には筋状に突起がついているので、盛り上がっているところにムニュッと押し込むことでしっかり接着される造りになっている。そのため、クシ目ゴテで接着剤の山をたくさん作ってそこに押し込むと強く接着されるというわけだ。あんまり広範囲を一気にやろうとすると、どんどん乾いていってしまって難しい。コンクリボンドは一度乾くと取れなくなってしまうので、タイルひとまとまりずつとかやると良さそう。接着剤は塗りすぎるとムニュッと飛び出して、目地材の上まで顔を出してしまうので、塗る量の加減をつかむのが重要。

⑥タイルを貼る

しっかり位置をきめて、接着剤が乾かない内に上からしっかり押し込む。適当な角材とかを使って上から押し付けると良さそう。 タイルが全部びっちり張りたい面の面積と一致することはあんまりないので、半端なところが出てくる。そういう場合は、タイルカッターやタイルニッパーでタイルを切って、1つずつ貼り付ける。

このタイプのタイルカッターは、片方についている刃でタイルの表面(ツルツルしている)に何度か線を引き、傷をつけて、もう片方の二股に別れているところに挟んでテコの原理でパキっと割る。ただ25角以下のサイズだと小さすぎてテコの原理がうまく効かないので難しい。裏面からハンマーで叩いて割るという人もいるけど結構熟練が必要そう。

このタイルニッパーは、25角のタイルを切るのに向いている。なんどか挟んで傷をつけてから思い切り挟み込むと綺麗にぱきっと割れる。ただ刃の奥行きが全然ないので、1センチぐらいまでのところしか切ることができない。ガシガシちょっとずつかじるみたいにして切っていくこともできるようだけど、25角など小さいタイル向きかもしれない。

⑦乾燥と確認

タイルが全部貼り終わったら、しばらく待って接着剤を乾燥させる。30分〜1時間ぐらい経って、接着剤が硬くなってきたけどまだ完全には固まっていないぞというぐらいのタイミングで表の紙を剥がすと、接着剤が入りすぎたところとか、全然接着できてなくて浮いているところがわかる。

タイルをまとめている紙は、そのままだと全然剥がれないけど水で濡らすと綺麗に剥がれるようにできている。ウエスやスポンジで紙を濡らして、しっかり水が染み込んだあと端からペリペリはがしていく。その際、しっかり接着剤がついていなかったタイルは紙にくっついてきたり、動いたりする。そういうタイルはまた裏に接着剤をしっかり乗せてからムニュッと押し込む。

目地から接着剤がはみ出してしまっていたり、タイルの表面に接着剤がついてしまったりしている場合は、カッターナイフなどで取り除く。 綺麗に全部のタイルが接着されたらそのまま1日置いて接着剤を硬化させる。

⑧目地埋め

接着剤がしっかりくっついて、浮いているタイルがないことを確認したら、目地埋めをする。

目地材に水を加えてペースト状(やや硬め)にする。ウエスなどに水を含ませて目地を湿らせたら、上から目地材を置いてゴムベラで隙間に埋め込んでいく。ゴムベラを縱橫に行き来させるとうまいこと目地に目地材が入っていく。足りないところには足して、多いところは削ぎ取っていく。大体埋められたら余分な目地材をなるべく取る。最後は指で目地を優しくスーっと撫でると平らに仕上げられる。

大体綺麗に目地が埋まったら、ちょっとだけ置いて、やや硬くなってきたかなというところで水で湿らせたウエスでタイルの表面をきれいに拭く。全く固まっていないときに拭くと、拭く度に目地の目地材が溶け出していくら拭いても埒が明かない。かといって硬くなりすぎてからでは余分な目地材がとれにくくなってしまう。ここも大体きれいにできたら、更に目地材が硬化した数時間後に表面を完璧にピカピカにしておくと良い。

⑨完成

1日〜2日ぐらいで目地材が完全に硬化すれば完成。 最後にフチのところの木の部分を白く塗ってタイルと調和するようにしたけれど、フチまでタイルを置いてしまってもいいし、他の色で塗っても良いと思う。

⑩反省点

今回は経費を削減するために、一枚板の天板ではなく、1×6材をつなぎ合わせて一枚の板にした。普通のテーブルならこれで何ら問題はないのだろうけど、今回はその上にしっかりタイルをはりつけてある。木は空気中の水分の多寡の影響を受けて曲がったり反ったりすることがあるので、今回のような安いSPF材をつなぎ合わせた天板だと使用しているうちに板が反って表面が平らじゃなくなってくる可能性がある。そうなるとおそらく目地材にヒビが入ったり、最悪割れてしまうのではないかと思う。塗装をした分空気中の水分の影響は受けにくくなっているけど、それでもちょっと心配なので、一枚の天板を使ったほうが賢明かもしれない。

タイルの良さ

タイルでできているので水に強いし、何より見た目がかわいい。調理をするための台だけど、花とかを置いて飾っておきたくなってしまう。完成までの作業には根気がいるけれど(今回は接着剤を間違えて全部貼り直すという作業があったので尚更だ)出来上がってからの愛着もそれだけ大きくなるような気がする。これから暖かくなる季節に向けて、ひんやりしたタイルの家具が一つあるのはとても良いことのように思える。

この記事を書いた人

野口

冷凍都市に暮らすピクニックピーポー